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2010年3月 7日

子どもの矯正はいつから始めたらいいの?

一般的に矯正治療は永久歯が生えそろってから始めると考えられがちですが、決してそうではありません。

わるい噛み合わせは乳歯の時期にも、乳歯から永久歯に生えかわる時期にも起きます。また、タイミングよく治療しておけば、後に長期的な矯正治療をせずに済むケースがあるのです。

効果的な矯正治療を行うために、また将来治療しなければならなくなる状況を未然に防ぐためにも、お子さまの歯並びへの疑問は、早い時期に一度ご相談ください。

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小学校低学年で一度は矯正医の診察を受けましょう

治療に最適な時期は症状によって異なりますが、不正咬合に気づいたら、専門医と相談し、矯正治療を検討することをオススメします。

多くの不正咬合(悪い噛み合わせ)は、永久前歯の生え揃った小学校低学年の時期に症状が目立ってきます。早期に治療した方がよいのか、もうしばらく待ってもよいのかを、この時期に判断することで、効果的な治療ができます。

<早期治療のメリット>
●成長発育を利用した治療ができる→その後、少ない歯の移動で症状を改善できる
●治療後の安定が得やすい
●治療法の選択肢が多い
●抜歯の可能性を減らせる
●治療費が安く済む場合がある

とはいえ、治療が長期に及び、本人や家族の負担が大きくなる可能性もあります。塾や部活動で忙しいお子さまもいるため、矯正治療をする余裕がなければ、受験などが終わってからでも仕方ないでしょう。早期治療に比べて治療方法は異なる場合もありますが、症状の改善は十分可能です。

矯正治療中の注意点

指示した通り、お食事の注意やゴムをつけたり、歯みがきをするように、お子さまに協力をすすめてくださるようお願いいたします。

お約束した診療日とお時間はお守りください。病気や学校の都合で来院できないときは、早めにお電話してくだされば対応いたします。

矯正治療はどのような人に必要なのでしょうか?

矯正治療は、歯並びが悪い事によって起きる様々な問題を解決するために、必要なものです。

歯並びの悪い人、と言っても色々な人がいます。出歯、受け口、乱ぐい歯、前歯が咬み合っていない、歯と歯の間があいている、また、これらの症状がいくつか組み合わさっている人、と言った具合です。これらの症状により、どんな問題が起きるのでしょうか?

例えば、乱ぐい歯の人は、むし歯や歯周病になりやすいと言った事があげられます。歯が重なっているので、歯みがきがうまくできない事が原因です。歯みがきがうまくできないと、歯槽膿漏にもなりやすいのです。また、むし歯の治療で、銀をつめたりかぶせたりする時も、歯が重なっていたりすると、なかなかきれいにできません。これが原因となって、再び、その歯がむし歯になる事もあるのです。

噛み合わせの問題もあります。歯がうまく咬んでいないと、顎に余計な負担がかかり、顎関節症になる事があります。これは、物を咬む時に、顎の関節が痛んだり、口があけにくいというものです。

咬むという動作は、1日に何千回と行うものです。これを考えていただければ、噛み合わせが悪いという事で、どれだけ顎に負担がかかるか、わかっていただけるのではないでしょうか。

また、出歯の人は、転んだりぶつけたりした時に、前歯を折りやすい、口元をケガしやすいという事もありますし、前歯が咬んでいない人は舌が出やすく、そのため、症状を悪化させてしまうという問題もあります。

舌が出やすく、舌で歯を押すくせのある人は、舌の訓練を受けて、舌の悪いくせをなおさなくてはいけません。そのままにしておきますと、歯並びがせっかくきれいになっても、時間がたつうちに、もとにもどってしまうのです。その他、歯並びは発音にも影響します。前歯の間があいていると、Sの音がうまくできなかったり、ひどい出歯、受け口ですとp.b.mの音がうまくできなかったりします。

また、外見的な問題もあります。歯並びが美しくなる事によって、顔の印象は大きく変わります。これにより心理的な劣等感がなくなり、自信が持てるようになると言う事がいえるでしょう。

また、骨格に問題がある場合は、成長をコントロールできる時期に治療をする事が必要になります。成長期に骨格の成長を正しくコントロールする事により、より理想的な噛み合わせを得る事ができます。成長期を過ぎてしまった成人の方の場合は、まれですが骨を切るといった、外科的処置が必要となる事もあります。

正しい噛み合わせとは?

上下の歯並びに凸凹がなくて上下の全ての歯があたかも歯車が噛み合うようにきちっと噛み合い、前歯できちっと食べ物を噛みきることができて、奥歯は食べ物を細かくすりつぶすことができる噛み合わせを正しい噛み合わせといいます。

噛み合わせが悪い状態とは?

噛み合わせが悪い状態を「不正咬合(ふせいこうごう)」といいます。不正咬合には乱杭歯(らんくいば)や八重歯などの叢生(そうせい)、俗に出歯といわれている上顎前突(じょうがくぜんとつ)や受け口といわれている下顎前突(かがくぜんとつ)、奥歯はかみ合っているのに前歯がかみ合わない開咬(かいこう)、前歯が深くかみ合いすぎてしまう過蓋咬合(かがいこうごう)と、これらの複合型があります。

噛み合わせが悪い状態とは病気なのですか?

噛み合わせが悪い状態(不正咬合)とは病気ではなく、「不健康」な状態にあることを意味します。人生80年時代、日本歯科医師会では厚生労働省と共に「80才になっても20本の歯を残して生涯を通じて自分の歯で食事をとっていただき、よりよい人生を送っていただく(8020運動)」ことを目標に社会的な活動を行っております。この目標達成のためには、噛み合わせが健康な状態―つまり正しい噛み合わせであることが必要です。

悪い噛み合わせを放っておくと、どうなりますか?

悪い噛み合わせとは、噛み合わせが不健康な状態にあることを意味します。噛み合わせを不健康な状態で放っておくと、むし歯、歯周病、顎関節症や顎機能異常などを起こしやすくなります。

さらに、消化器官の第1段階として食物をかみ砕き、唾液中の消化酵素アミラーゼ(デンプン分解酵素)と食物をよく混ぜ合わせる機能が十分に発揮されないため、胃から後の消化器官に余分な負担をかけることとなります。場合によっては顎の正常な成長発育を障害したり、顎の形を歪めてしまうこともあります。あるいは、「サ行」や「タ行」などの発音が不明瞭になることもあります。

矯正治療はなぜ必要なのですか?

良い噛み合わせは、口の中を健康に保つために必要な条件のひとつです。悪い噛み合わせ(不正咬合)を良い噛み合わせにするために矯正歯科治療が必要なのです。良い噛み合わせを獲得してむし歯や歯周炎、顎機能異常などの疾患の発現を予防していきましょう。

なぜ歯は動くのですか?

歯とその周囲の歯槽骨(しそうこつ)との間には、繊維に富んだ歯根膜(しこんまく)という組織があります。動かしたい歯に矯正装置で適度な力を加え、この歯根膜を圧迫すると、そこに骨を吸収する細胞が現れます。反対側の引っ張られる歯根膜には、骨を作るもとになる細胞ができます。そうして歯はゆっくりと動きだすのです。これは歯が、骨の中を通って自然に生えてくるときに起こっている変化と同じメカニズムです。矯正治療は、矯正技術で加える力の大きさや方向を正確に計算し、歯を無理なく自然の場所へ動かすのです。

不正咬合の予防ってあるのですか?

不正咬合の原因は、先天的なものと後天的なものに分けられます。

先天的な原因は親から譲り受けるもので、鼻が高いとか丸いとか、目が大きいとか細いとかと同じように、歯の大きさ、数、形、顎の大きさ、形が似てきます。これは残念ながら予防できません。

後天的な原因としては、指しゃぶり、口呼吸、片側だけで咬む癖、乳歯のむし歯があげられます。これらを原因とする不正咬合は予防ができます。指しゃぶりは1,2歳までは生理的なものですが、それ以降はやめるよう方向付けてあげてください。

口を閉じて、鼻で息をする、両方で咬む...など、お母さまがちょっとした注意をしてあげるだけで、予防できる場合もあります。予防できる不正咬合であるか否かは、矯正歯科を専門とする医師の判断に委ねたほうが良いと思います。

歯並びは遺伝しますか?

ある種の不正咬合は遺伝的要因によって形成されることがあります。例えば、歯の大きさと歯を並べる骨の大きさの不調和が遺伝すると、親子そろって歯並びが凸凹になったりすることがあります。また、上顎の骨と下顎の骨の大きさや形の不調和が遺伝すると、親子そろって骨格的な出歯の顔立ちになったり、あるいは骨格的な受け口の顔立ちになったりすることがあります。

矯正と審美歯科は違うのですか?

矯正歯科は、悪い歯並びや噛み合わせを、歯を削ることなく歯を動かすことによってきれいな歯並びと機能的な噛み合わせにする歯科治療です。

一方、審美歯科においては、歯を動かすことは治療の一手段です。他の手段としては、歯を削って人工物を歯にかぶせるなどの治療などの治療法があります。

矯正専門の歯科医院と普通の医院とでは何が違うのですか?

矯正歯科専門の歯科医院では、歯科大学卒業後に最低でも2~3年間矯正歯科治療を専門に研修した医師が治療を行っています。

このような医師は実際に治療した患者さまの数が多いために様々な問題に対応することができます。さらに歯科衛生士や歯科助手などのスタッフも矯正歯科治療専門に従事しているため、矯正歯科治療に関して適切なアドバイスを行うことができます。

以上のように矯正歯科専門の歯科医院では、矯正歯科治療に関して非常にきめ細やかな医療サービスを提供することができます。

矯正治療を開始するのに適した時期はあるのですか?

矯正治療を開始するのに適した時期はあります。

ただし、不正咬合の原因が何であるかによって矯正治療の開始時期は異なります。例えば、上顎・下顎の骨の形や大きさの不調和が不正咬合の原因である場合や不適切な位置にある歯のために顎の成長が阻害されたり、あるいは顎が曲がって成長してしまいそうな場合には、低年齢から矯正治療を開始することがあります。

場合によっては就学前に矯正治療を開始することもあります。アメリカ矯正歯科学会では「7歳までに歯並びと噛み合わせのチェックを!」と呼びかけています。お子さまの噛み合わせについて不安を感じたらお気軽にご相談ください。

矯正治療の開始時期は歯画全部生えそろってきてからがよいですか?

過日こんなことがありました。「この子(13才)の受け口がずっと気になっていたのですが、ちまたの噂では子供の歯が全部生え替わってから矯正治療を始めるのが良いと言われているので、子供の歯が生え替わるのを待っていました。
子供の歯が全部抜けたので診ていただけませんか。」と、お母さんと子供さんが来院されました。

拝見すると子供さんの上顎の骨と下顎の骨の大きさの不調和が受け口の原因であることが診てとれました。そこで、お母さんには「子供の歯が全部生え替わってから矯正治療を始めるのが良いという噂は、適切ではありません。受け口の場合は、より治療が難しい受け口とならないために、遅くとも前歯が永久歯に生え替わった時に受け口であれば矯正歯科を専門とする医師に診ていただいたほうが良いですね。」と、お話しいたしました。

これは受け口を例にしたお話ですが、出歯、開咬、凸凹の噛み合わせについても、大人の歯が全部生えそろう前に矯正治療を開始したほうがより効果的な治療が行える場合があります。その判断には矯正治療に関する臨床経験がものをいいます。お父さん、お母さんが子供さんの歯並びや噛み合わせが気になり出したらお気軽にご相談ください。

成人矯正の対象といわれる適齢期はあるのですか?

適齢期は特にありません。ただし、成人の矯正治療の場合、不正咬合の他に歯周病や歯の欠損など複合的な問題を抱えていることがあるために、矯正歯科を専門とする医師と他科の医師(多くの場合はかかりつけの歯科医師)と協力して、患者さまにとって最善と思われる包括的な歯科治療を行います。

50代でも矯正治療ができると聞きましたが・・・

歯を動かすうえで歯肉や歯槽骨(しそうこつ=歯を支える骨)などに問題がなければ50才代でも矯正治療は可能です。このような年齢でおこなう矯正治療の多くは、補綴治療(ほてつちりょう=ブリッジや入れ歯によって噛み合わせを回復する治療)を行いやすくすることを目的とした矯正治療です。

一方このようなお話もあります。ご自分のお母さまを介護していらっしゃる50才代の女性が「私が介護を受ける立場になったとき、このような凸凹の歯並びでは介護してくださる方に歯を磨いていただく時に失礼に当たります」といわれて矯正治療を希望されてこられました。

人生の質を問うことの重要性を教えられたエピソードです。

自分の歯並びが正常化どうか相談や検査だけでもできますか?

はい、もちろんできます。ぜひ一度ご相談にいらして下さい。相談するときに矯正治療をするかどうか決める必要は全くありません。まず、抱えている不安や疑問を解決することを優先してください。

矯正治療に向かない場合があるのでしょうか。

あります。
それは、保護者の方が矯正治療を望んでも患者さまたるお子さまが矯正治療を拒絶された場合、あるいはむし歯になるリスクが異常に高い患者さまの場合などは一般的に矯正治療には向きません。

矯正治療は、歯を抜かなければならないのでしょうか?

そんなことはありません。

歯を抜く場合と抜かない場合があります。矯正歯科を専門とする医師は、まず歯を抜かないで矯正治療が可能である否か検討し、歯を抜かないで矯正治療が可能であると判断した場合には、歯を抜かずに矯正治療を行います。しかし、歯を抜いた方が抜かずに治療する場合よりも治療成績が良いと判断された場合には、抜歯をします。歯の数が多いよりも、少なくても良好な状態である方が、80歳90歳まで歯の健康を守っていけると判断される場合には、抜歯をお勧めします。

むし歯があるのですが、矯正治療は受けられるのでしょうか

矯正治療前の検査、診断において、矯正歯科医は、治療前に治しておくべきむし歯、治療中の方が治しやすいむし歯、治療後、新しい噛み合わせに合った詰め物に再製した方が良い部分などの判断をします。むし歯の程度によって、抜歯部位を考慮する場合もありますが、まずはご相談ください。

顎の関節が痛むことがあるのですが・・・

基本的に矯正治療は可能ですし、矯正治療を必要とする場合が多いと考えられます。まずご相談ください。顎の関節を診察し、必要に応じて治療を行います。

ただし、顎の関節がひどく痛んだりあるいは顎の関節の不具合で口が開かないような場合には、矯正治療を始める前に顎の関節を専門とする口腔外科の医師をご紹介する場合もあります。そのような場合には顎の関節の状態が改善された後に、矯正治療を開始します。

妊娠しているのですが、矯正治療は受けられますか?

妊娠の経過そのものに問題がなければ矯正治療を受けることは可能です。でも、もしあなたが妊娠中に矯正治療を始めようとお考えでしたら、出産後体調が落ち着いてから矯正治療を開始することをお勧めします。矯正治療中に妊娠されても、心配はありません。

金属アレルギーなのですが、矯正治療は受けられますか?

金属アレルギーの患者さまの矯正治療のために生体親和性の高い材料が開発されています。例えば、生体親和性の高いチタンを主成分とする装置などです。金属アレルギーのある方の矯正治療への道は開かれています。お気軽にご相談ください。

子供が矯正をするのを嫌がっているのですが・・・

原則として、嫌がるお子さまに対して矯正治療を行うことはできません。

しかし、お子さまの不正咬合についてお子さま本人が、不正咬合の程度、矯正治療開始時期、使用される可能性のある矯正装置などについて正しい情報を得るために、矯正歯科を専門とする医師に相談することをお勧めします。相談の結果、医師の話を聞いて積極的に矯正治療を開始するお子さまもいます。お子さまと矯正治療について直接話し合うことが最も重要だと思います。

矯正治療は受験勉強の妨げにはならないでしょうか

毎年多くの患者さまが矯正治療をしながら、中学・高校・大学受験にチャレンジしています。矯正歯科を専門とする医師よりお子さまの不正咬合について、お子さま本人並びに保護者の方が、不正咬合の程度、矯正治療開始時期、使用される可能性のある矯正装置などについて正しい情報を得たうえで、それぞれのお子さまの受験勉強の中で矯正治療をどのように捕らえるか結論を出すことが必要だと思います。まずは、ご相談ください。

歯を抜くことがあるって本当ですか?

顎の大きさに対して、歯の方が大きすぎて歯が重なり合って生えている様な場合に、健康な永久歯を抜く事があります。例えば、7人掛けの長椅子に太った7人の人が座ろうとしても、きゅうくつできちんと座れません。しかし、1人が席を立てば、あとの人達はゆったりと正しく座る事ができます。これと同じ事が歯並びについても言える訳です。また、上下の顎のバランスが悪い時などにも歯を抜く事があります。
しかし、抜く抜かないいずれの場合も、治療を始める前にくわしく検査をして、治療をする上で抜歯する必要があるかどうかを見きわめます。通常抜歯する歯として多いのは、第1小臼歯といって、前からかぞえて4番目の、犬歯(糸切り歯)の1つ後ろの歯です。抜歯のあとは、そのすき間を利用して歯を動かし、治療終了時にはすっかり閉じてしまいます。

矯正治療に痛みはありますか?

個人差はありますが、矯正装置を装着して、通常はじめの3~4日間は、食べ物を強く咬めない位の痛みがあります。ただ、むし歯の痛みとは違って、歯が浮いたような感じのにぶい痛みですので、いつも通りの生活をして、あまり神経質にならない方が良いでしょう。痛みは、初めて装置をつけた時が最も強く、その後も3~4週間ごとの来院の時に装置の調整をした後に、2~3日位は痛みがでるでしょう。また歯の痛みの他に、装置を装着する事によって、くちびるやほほの内側や、舌がすれて痛くなる事があります。これは、1週間もすると、だんだん慣れて気にならなくなってきます。

むし歯にならないのでしょか?

矯正装置をつけていない人でも、歯の磨き方が悪いとむし歯になってしまいます。
たしかに装置をつけると何もつけていない状態より、汚れはつきやすくなります。

そのため患者さま自身のふだんの歯みがきがとても大切になります。磨く方法は、それぞれの装置によって、多少違いはありますが、歯ブラシを歯のすみずみに届くように、1本1本ていねいに当て、こまかく振動させるように動かします。完全に汚れを落とすためには、少なくても10分位は磨く必要があります。当医院では、検査時および装置装着時にくわしく指導を行ない、また来院のたびにきちんと磨けているかどうかをチェックしていきます。しかし、歯磨きは毎日の生活の中で正しく行なわれていなければなりませんので、特に低年齢の患者さまはご家族の方の協力がとても大切です。そして、指示された通りにきちんと歯磨きのできる人は、矯正装置によって、むし歯になってしまうという事はありません。ただし、装置が脱離したり壊れた場合、そのままの状態で装置を放っておくとむし歯になる事があります。

治療したあと、また歯並びが悪くならないでしょうか?

矯正装置をつけて、少しずつ歯を動かして歯並びがきれいになったところで、装置は、はずします。

しかし、はずしたあと、そのまま放っておくと、後もどりと言って、また少しずつ歯並びが悪くなっていきます。そのため、歯並びが安定するまでの間、リテーナー(保定装置)と言って、簡単に取りはずしのできるプラスチックとワイヤーでできた、歯の無い入れ歯のような装置を使わなければなりません。最初の1年位は1日中、そのあと少しずつ時間を減らしていって、全体で2年~3年半くらいは使用します。食事中や歯磨きをする時は、はずす事ができます。

学校を休まないで治療を受けられますか?

新しく装置を装着する時と装置をはずす時には、だいたい1時間~2時間を必要とします。そのため、放課後の時間や日曜日といった、皆さんにとって都合のいい時間には患者さまが多く来院されますので、十分な時間がとれません。ですから、治療に長く時間のかかる時は、平日の午前中などに来院していただく事あります。処置の内容によっては、2回に分けて、対応する事も可能です。

大人でも矯正治療はできるのでしょうか?

大人の方でも、歯のまわりの組織が健康な方なら、年令に関係なく矯正はできます。ただし、子供の場合の治療とは違い、顎の成長をコントロールする時期をすでに過ぎてしまっていますので、骨格に異常のある方は、手術をして骨を切らなければならない事もあります。また、子供にくらべると、歯の動きが遅いので、治療期間が多少長くかかる事があります。

矯正装置をつけてスポーツや楽器の演奏はできますか?

基本的には可能です。ただし、激しい格闘技や一部の木管楽器・金管楽器などは不正咬合の治療に妨げとなる場合があります。具体的なことについては、ご相談ください。

どれくらいの間隔で通院が必要ですか?

矯正装置を用いて顎の成長をコントロールしたり歯を動かしている場合などは、約3~4週間に一度の間隔で通院していただきます。また、治療開始までの観察や歯の移動を終了した後にリテーナーを使用する保定的治療などの場合は数ヶ月に一度の間隔で通院していただきます。

矯正中に引越しなどの必要が出てきたらどうなりますか?

矯正歯科医会では、全国500名以上の矯正歯科を専門とする歯科医師がネットワークを作って、引っ越しに伴って転医が必要となった患者さまの矯正治療がスムーズに引き継がれるよう連携しています。引っ越しが決まりましたら早めにお知らせください。お引っ越し先に最も近くて信頼できる矯正歯科医会のメンバーの歯科医師をご紹介いたします。引継先の歯科医師との連絡、治療方針の説明は主治医が行います。転医に際して、お支払いいただいた治療費はそれまでの治療の進行状況に応じて精算いたします。また、海外に引っ越しされる患者さまついては、欧米を中心に世界的規模で広がるOrthodontic Directory of theWorldを通じて引継ぎの歯科医師をご紹介いたします。

治療費の分割払いは可能なのですか?

当院では、分割払いが可能です。お気軽にご相談ください。

初診料はいくらですか?

初診料は3,000円(税別)です。

歯磨きは面倒ですか?

はっきり言って面倒です。なぜならば矯正歯科治療中は、口の中に装置が入っているために食べ物が引っかかりやすくなったり汚れがたまりやすくなるからです。

歯磨きにはより時間をかけて丁寧に歯磨きをしていただく必要があります。ただ矯正歯科治療を終了した患者さまや保護者の方に矯正歯科治療をして良かったことを尋ねたところ「口の中をよく観察して歯磨きをきちっとする習慣が身についた。」という答えが上位を占めました。

プラス思考で矯正歯科治療に取り組まれることをお勧めします。

装置が外れることはないのですか?

矯正装置を着ける時には必ず装置に関する説明並びに注意事項の説明をいたします。注意事項をきちっと守っていただければ矯正装置がはずれることはありませんが、装置をはずす際に歯にダメージを与えない程度の強さで接着していますので、取れる場合もあります。もし、矯正装置がはずれてしまったらできるだけ早く連絡をして来院ください。

矯正装置をつけて食べられないものはありますか?

固い食べ物(厚焼き煎餅、氷の固まり、ピーナッツ、フランスパンなど)や粘着性の高い食べ物(チューイングガム、キャラメルなど)は矯正装置を破損しやすい食べ物です。

矯正歯科治療を円滑に進めるために、それらの食べ物を控えていただく必要があります。また、丸かじり(りんごなど)や肉の固まりを食いちぎる(フライドチキンなど)の食べ方はやはり矯正装置の破損の原因となりますので、できるだけ控えていただく必要のある場合があります。


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