お子さんの矯正治療、いつから始める?~早めの相談が大切な理由~
こんにちは。
JR立川駅南口 徒歩2分・立川ワシントンホテル2階の「新井矯正歯科」です。
矯正治療というと「歯をきれいに並べる」という見た目の改善が注目されがちですが、実際には噛み合わせのバランスやお口全体の健康にも深く関わっています。
特にお子さんの場合、成長途中のあごや歯に対して適切な時期にアプローチすることで、
大人になってからの大がかりな矯正治療を回避できるケースも多くあります。
小児矯正の初診相談では、レントゲンであごの骨の中にある永久歯の位置や方向も確認します。
一見、歯並びは悪くないように見えても…
- 永久歯が横や逆方向を向いて埋まっている
- 隣の歯の根にぶつかって「歯根吸収」を起こしている
など、外からは見えない問題が見つかることも。
永久歯同士のぶつかり合いによる「歯根吸収」は、進行すると将来歯を失う原因にもなりますが、
早めに発見できれば「開窓牽引(かいそうけんいん)」などの矯正処置で対処可能なことが多いです。
例えば以下のような症状は、乳歯列のうちに始めた方が良いとされています。
- 反対咬合(受け口)
- 側方偏位(かむ位置が左右どちらかにずれている)
成長発育の中であごのバランスが悪くなるのを防いだり、自然な成長を妨げないためにも、
早めに介入することで将来的な治療負担が減らせる可能性が高いのです。
そういった明確な問題がない場合でも、
前歯4本と奥歯の第一大臼歯(6歳臼歯)が生えてきて、永久歯が12本になったタイミングは、
子どもの成長段階の中でも矯正を始める「いい時期」といわれています。
「まだ矯正は早いかな?」「様子を見てもいいかな?」
そう思っている間に、歯やあごの成長が進んでしまうこともあります。
矯正治療は、今すぐ始めるかどうかよりも、“適切なタイミング”を見極めることが大切です。
そのため、当院では…
- 初診相談でお口の状態や成長の予測をチェック
- 治療がまだ必要でない場合は、定期的に経過観察
というように、将来的にベストなタイミングで治療を開始できるようサポートしています。
「相談だけでもしておけばよかった」と後悔しないように、まずは一度ご相談ください。
小児矯正では「歯並びを整える」だけでなく、
正しいお口周りの使い方を身につける「MFT(口腔筋機能療法)」も非常に重要です。
- 舌の正しい位置
- お口ポカン(口呼吸)を改善
- 飲み込み方・発音の癖
こういった癖が残っていると、矯正後に後戻りしてしまうリスクが高くなります。
矯正治療と並行してMFTを行うことで、
整った歯並びを長く安定させ、見た目だけでなく機能面の向上にもつながります。
【メリット】
- 成長を利用できるため、あごのバランスが整いやすい
- 抜歯を回避できる可能性が高くなる
- 成人矯正よりも治療がシンプルなことが多い
【デメリット】
- 成長を見ながら経過を追う必要があるため通院期間が長くなる
- 2段階治療(第1期・第2期)になる場合、費用や装置の数が増えることがある
それでも、将来の負担を減らせる・選択肢が広がるという点で、
早期相談には非常に大きな価値があります。
お子さんの歯並びや噛み合わせについて、
「ちょっと気になるけどまだいいかな…」と思っている方にこそ、
今のうちに矯正歯科でのチェックをおすすめします。
早く始めることよりも、「必要なときに、適切に始められること」が大切です。
私たちは、成長段階に応じた最適な治療や経過観察をご提案いたしますので、
気軽に相談していただけたら嬉しいです☺️








