Pediatric Orthodontics小児矯正
お子さまの歯並びが気になったタイミングで、早めにご相談ください。
お一人おひとりの成長や症状に適した治療をご提案します。
かみ合わせバランスの崩れは、永久歯が生えそろった段階だけではなく、
乳歯の時期や、乳歯から永久歯に生えかわる時期にも起きます。
お子さまの成長にあわせてタイミングよく治療することで、
将来的に治療しなければならないリスクを減らしたり、未然に防ぐことも可能です。
お子さまの心身に負担が少ない効果的な矯正治療のためにも、
お子さまの歯並びが気になる、不安がある場合は、ぜひ一度ご相談ください。
Method小児矯正の治療について
お子さまの成長に合わせた適切な矯正治療によって、
理想的なかみ合わせでのきれいな歯並びの土台を作ります。
小児矯正のメリット
子どもの頃から矯正治療を始めることは、さまざまなメリットがあります。適したタイミングで効果的な治療をご提案します。
- Merit1
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抜歯の必要性が少なくなる
顎骨を広げて歯を移動するためのスペースを作ることができるため、抜歯が必要となる可能性が成人矯正に比べて低くなります。
- Merit2
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顎のバランスを整えやすい
顎の成長期に矯正を行うことで、正常な発育を妨げる歯並びや癖を改善し、将来的な顎やお顔のバランスを整えることができます。
- Merit3
-
永久歯列の矯正期間が短くなる
早め(3歳~10歳)のうちに矯正を始めることで、永久歯列になってからの矯正の期間が短くなったり、不要になる場合があります。
年齢によるアプローチ
お子さまによって、早めに治療を始めた方がいい場合もあれば、その必要がない場合もあります。それぞれに適したタイミングを見極めることが大切になります。
- 予防矯正
-
3歳~
受け口(反対咬合)の場合は、低年齢向けのマウスピース型の歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)によって大幅な改善が見込めます。これにより、受け口であれば永久歯が生えるまで待つことなく、乳歯列期での治療をすることが可能です。
なお、検診などで歯並びを指摘された場合や、指しゃぶり・口呼吸・口をぽかんと開けているなど、歯並びに悪影響のある癖がある場合には、癖を改善するトレーニングなどを行いながら経過観察をします。
※ムーシールドは完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
- 1期治療
-
5,6歳(小学生)~/混合歯列期
顎の成長を利用した治療が行える、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在している時期)が開始タイミングの目安となります。
骨の成長時期に合わせて成長を抑制したり促進したりすることで、上下の顎の形やバランスを整え、永久歯がきれいに生えてくるスペースを確保します。
【治療期間】約2~4年
- 2期治療
-
小学校高学年~/永久歯列期
生え揃った永久歯をそれぞれ移動させて、歯列をきれいに整え、バランスの取れた美しい歯並びを完成させる、1期治療の仕上げのタイミングとなります。 また、骨格に大きな異常がなく、デコボコの歯並びや八重歯などの症状は、この時期から治療を開始しても間に合います。
【治療期間】約1~3年
さまざまな矯正装置
小児矯正で使用する装置の種類はたくさんあります。
お子さんの成長や歯の生え変わりのタイミングに合わせて、1種類~複数の装置による治療をご提案します。
歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)
3歳くらいからの反対咬合(受け口)に使用します。
取り外し式で、寝ている間に使用するだけで受け口を改善できます。
※薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります
- 主訴:受け口を治して欲しい。
- 症状・診断名:反対咬合(前歯)
- 年齢・性別:3歳5か月
- 治療期間:3か月
- 治療回数:3回
- 治療方法:歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)
- 抜歯の有無:非抜歯
- 治療費(税別):基本料金¥120,000/処置料¥5,000
- 治療のリスク:口内炎
歯列矯正用咬合誘導装置(マルチファミリー)
取り外し式の矯正装置(マウスピース型)です。
歯のでこぼこをはじめ、比較的軽度なあらゆる症状に対応しています。
※薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります
- 主訴:前歯のかみ合わせがおかしいので治したい。
- 症状・診断名:過蓋咬合
- 年齢・性別:9歳・女児
- 治療期間:1年6か月
- 治療回数:18回
- 治療方法:歯列矯正用咬合誘導装置(マルチファミリー)/ヘッドギア
- 抜歯の有無:非抜歯
- 治療費(税別):基本料金¥320,000/処置料¥5,000
- 治療のリスク:痛み、歯根への影響、顎関節症状、後戻り・加齢による変化などが挙げられます。
急速拡大装置(Rapid expansion)
短期間で、上顎の幅を拡大します。
顎が小さく歯の生えるスペースが足りない患者さんなど、顎の大きさに対して歯が大きい方に使用します。
- 主訴:歯が内側から生えてきているのを治したい。
- 症状・診断名:叢生
- 年齢・性別:8歳
- 治療期間:2年1か月
- 治療回数:24回
- 治療方法:急速拡大装置(Rapid expansion)/緩徐拡大装置(W-type拡大装置)/リンガルアーチ/マルチブラケット装置
- 抜歯の有無:非抜歯
- 治療費(税別):基本料金¥320,000/処置料¥5,000
- 治療のリスク:痛み、歯根への影響、口腔内不潔域の拡大(装置の種類による)、顎関節症状、後戻り・加齢による変化など。
緩徐拡大装置-固定式(W-type拡大装置)
顎が小さく歯の生えるスペースが足りないケースをはじめ、顎の大きさに対して歯が大きい方に使用します。上顎にも下顎にも使用できます。
- 主訴:歯が内側から生えてきているのを治したい。
- 症状・診断名:叢生
- 年齢・性別:8歳
- 治療期間:2年1か月
- 治療回数:24回
- 治療方法:急速拡大装置(Rapid expansion)/緩徐拡大装置(W-type拡大装置)/リンガルアーチ/マルチブラケット装置
- 抜歯の有無:非抜歯
- 治療費(税別):基本料金¥320,000/処置料¥5,000
- 治療のリスク:痛み、歯根への影響、口腔内不潔域の拡大(装置の種類による)、顎関節症状、後戻り・加齢による変化など。
緩徐拡大装置-取り外し式(床矯正装置)
顎が小さく歯の生えるスペースが足りないケースなど、顎の大きさに対して歯が大きい方に使用します。上顎にも下顎にも使用できます。
取り外し式の為、使用状況によっては十分な拡大が行えない(装着期間が長引く)場合があります。
- 主訴:前歯がガダガタしている。
- 症状・診断名:叢生
- 年齢・性別:7歳・男児
- 治療期間:2年10か月
- 治療回数:34回
- 治療方法:緩徐拡大装置(可撤式)/マルチブラケット装置
- 抜歯の有無:非抜歯
- 治療費(税別):基本料金¥350,000/処置料¥4,000
- 治療のリスク:痛み、歯根への影響、口腔内不潔域の拡大(装置の種類による)、顎関節症状、後戻り・加齢による変化など。
リンガルアーチ
内側に倒れている歯を起こしたり、奥歯が前に倒れないようにします。
永久歯が生えてくるスペースを確保するために使用します。
歯が原因の反対咬合の治療にも使用します。
- 主訴:八重歯、受け口、歯並びを綺麗にしたい。
- 症状・診断名:歯性反対咬合
- 年齢・性別:9歳・女児
- 治療期間:Ⅰ期治療:9か月/Ⅱ期治療:2年2か月
- 治療回数:26回
- 治療方法:リンガルアーチ/リップバンパー/セルフライゲーションブラケット装置
- 抜歯の有無:非抜歯
- 治療費(税別):基本料金¥600,000/処置料¥5,000
- 治療のリスク:痛み、歯根への影響、口腔内不潔域の拡大(装置の種類による)、顎関節症状、後戻り・加齢による変化など。
機能的矯正装置(バイオネーター)
骨格的に出っ歯のケースに使用します。
成長期に下顎の成長を促進することができます。
- 主訴:出っ歯を治したい。
- 症状・診断名:骨格性上顎前突症
- 年齢・性別:13歳・男児
- 治療期間:2年10か月
- 治療回数:34回
- 治療方法:バイオネーター/セルフライゲーションブラケット
- 抜歯の有無:非抜歯
- 治療費(税別):基本料金¥700,000/処置料¥5,000
- 治療のリスク:痛み、歯根への影響、口腔内不潔域の拡大(装置の種類による)、顎関節症状、後戻り・加齢による変化など。
リップバンパー
第一大臼歯(6歳臼歯)の位置が悪く、歯並びやかみ合わせに悪影響が出ている場合や、唇の力で前歯が倒れてしまっている患者さまに使用します。
- 主訴:八重歯、受け口、歯並びを綺麗にしたい。
- 症状・診断名:歯性反対咬合
- 年齢・性別:9歳・女児
- 治療期間:Ⅰ期治療:9か月/Ⅱ期治療:2年2か月
- 治療回数:26回
- 治療方法:リンガルアーチ/リップバンパー/セルフライゲーションブラケット装置
- 抜歯の有無:非抜歯
- 治療費(税別):基本料金¥600,000/処置料¥5,000
- 治療のリスク:痛み、歯根への影響、口腔内不潔域の拡大(装置の種類による)、顎関節症状、後戻り・加齢による変化など。
上顎前方牽引装置(upper pull)
上顎の成長を促進することで、骨格性の受け口を改善します。
在宅時に使用します。
- 主訴:反対咬合を治して欲しい。
- 症状・診断名:骨格性下顎前突症
- 年齢・性別:11歳・女児
- 治療期間:3年
- 治療回数:36回
- 治療方法:セルフライゲーションブラケット装置/上顎前方牽引装置(upper pull)
- 抜歯の有無:非抜歯
- 治療費(税別):基本料金¥750,000/処置料¥5,000
- 治療のリスク:痛み、歯根への影響、口腔内不潔域の拡大(装置の種類による)、顎関節症状、後戻り・加齢による変化など。
ヘッドギア
骨格的に出っ歯(骨格性上顎前突症)の患者さんに使用します。
上顎の前方成長を抑制させたり、上顎第一大臼歯や歯列全体を後方に移動させます。
マルチブラケット装置
メタルブラケット | セルフライゲーションブラケット装置 (クリッピ―) |
歯の捻れや傾斜を改善します。
永久歯が生えてくるスペースを確保するために使用します。
小児矯正(Ⅰ期治療)の場合に、前歯4本と第一大臼歯が適応になります。
- 主訴:前歯がおかしい位置から生えてきている。
- 症状・診断名:上下顎前突症
- 年齢・性別:8歳・女児
- 治療期間:3年6か月
- 治療回数:42回
- 治療方法:急速拡大装置(Rapid expansion)/緩徐拡大装置-固定式(W-type拡大装置)/マルチブラケット装置/ヘッドギア
- 抜歯の有無:非抜歯
- 治療費(税別):基本料金¥320,000/処置料¥5,000
- 治療のリスク:痛み、歯根への影響、口腔内不潔域の拡大(装置の種類による)、顎関節症状、後戻り・加齢による変化など。