歯を抜かなければ矯正できないの?~矯正治療における抜歯・非抜歯の考え方~
こんにちは。
JR立川駅南口 徒歩2分・立川ワシントンホテル2階の「新井矯正歯科」です。
「矯正治療を行いたいけれど、歯を抜かないといけないんでしょう?」と思っていませんか?
しかし、必ずしも抜歯しないと矯正できないわけではありません。歯並びの状態や顎の発達しだいでは、歯を抜かなくてよい可能性もあるのです。
「健康な歯を抜いてしまうのは、気が引けて……矯正治療に一歩踏み出せない」という方は、自分が歯を抜かなくてもよい条件に当てはまっているかどうか、この記事を参考にしてくださいね。
まずは、歯科矯正治療で歯を抜く可能性を見ていきましょう。
【矯正で抜歯を必要とするケース】
● 顎が小さく歯が並びきれない場合
現代人は、顎が小さい人が増えています。やわらかいものを好む食生活の影響もあって、歯や顎の発育が不十分だからです。
顎が小さいままだと、すべての歯がきれいに並ぶことができず、歯並びがガタガタになってしまいます。
例えば、6人座りたいのに5人掛けの小さいイスしかない場合を想像してみてください。狭くて座れないですよね?無理やり詰めて座ろうとすればイスから落ちそうになってしまう人や、イスに半分しか座れない人がでてきます。
歯並びもそれと同じ。6本の歯をきれいに並べたいのに5本分のスペースしかなければ、デコボコした歯並びになってしまいます。
そこで1本の歯を抜歯して、歯がキレイに並ぶことができるスペースを確保するのです。
● 上下のかみ合わせが良くないケース
歯が並ぶスペースがあっても、上下のかみ合わせがズレていると抜歯が必要です。
かみ合わせがずれたままだと、肩こりや偏頭痛を引き起こす恐れがあります。将来に起こる『健康リスク』も考えて抜歯を選択するのです。
● 歯自体が大きい場合
顎は正常な大きさであっても、遺伝によって歯の大きさがバラバラで、大きすぎる歯があってキレイに並びきれないケースがあります。女性より男性に多い傾向です。
● 八重歯や出っ歯など歯並びの乱れが大きいケース
顎も小さく、前歯の大きさが通常(8.3~9.3㎜)より大きい場合、歯の並ぶスペースがなくなります。指しゃぶり・唇を噛むなど、歯並びによくないクセ(口腔習慣)が原因と考えられます。
これらは一例ですが、当てはまらない方は、抜歯する可能性が低いといえます。
はい。お口の状態によっては、抜歯せずにきれいに歯を並べることが可能です。
その方法のひとつに、抜歯する代わりに歯の側面をほんの少し削り、歯が並ぶスペースを作るやり方があります。
「IPR」「スライス」「ディスキング」などと呼ばれる治療法です。
他にも、子どもの頃から矯正を始めると、抜歯せずに済む可能性が高くなります。子ども・大人の矯正どちらにも顎の発育に合わせて、広げてスペースを作る矯正装置もあります。
カウンセリングでは、抜歯・非抜歯の必要性を含めてご説明いたします。
矯正治療をお考えの方は、日本矯正歯科学会 臨床指導医の院長が率いる新井矯正歯科にご相談ください。