舌癖の強い開咬の治療
歯並びやかみ合わせと舌の関係はとても大きいです。
特に【開咬】は舌による影響が大きく、嚥下時に歯と歯の間に舌が突き出ており、十分に舌が持ち上がっていません。
また、飲み込むたびに前歯に舌の圧力がかかっています。
開咬の治療の際には口腔筋機能訓練(MFT)を併用することが多いです。
口腔内の変化
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口腔内の変化
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治療内容
主訴 | かみ合わせを良くしたい。 |
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症状・診断名 | 叢生を伴う前歯・小臼歯部開咬 |
年齢(初診時)・性別 | 30代・女性・青梅市 |
治療期間 | 3年2か月 |
治療費(税別) | 基本料金:¥750,000 処置料:¥5,000 *選択した装置の種類により装置代がかかります。詳しくは料金表をご覧ください。 |
抜歯の有無 | 上下顎第一小臼歯(前から4番目の歯) *上下顎第三大臼歯(親知らず)も咬合させているため、非抜歯と同じ歯の本数でかみ合わせを作っています。 |
使用矯正装置 | セルフライゲーションブラケット(セラミッククリッピー) |
想定されるリスク | 治療期間中に起こりうる関連症状として、痛み、歯根への影響、口腔内不潔域の拡大(装置の種類による)、顎関節症状、後戻り・加齢による変化など。 |
治療前後の解説
治療前 | 右の4番目から左の4番目まで上下の歯が当たっていない状態(開咬)です。 第一小臼歯(前から4番目の歯)の歯根の状態が悪かったため抜歯をし、親知らずを咬合参加させることで非抜歯での矯正治療と同じ歯の本数でかみ合わせを作ることとしました。 舌癖が強く舌の正しい使い方を習得するために、口腔筋機能療法(MFT)を併用しながら治療を進めていきました。 |
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治療後 | 前歯から奥歯まで全体的に緊密な咬み合わせになっています。 今まで物を咬むことができなかった前歯で食べ物を咬み切れるようになり,QOL(=Quality of life)の向上にも繋がりました。 MFTや舌の位置の意識は継続します。 |