上顎犬歯の開窓牽引と過蓋咬合、骨格性の出っ歯の治療
矯正治療では、一見「前歯が出ているだけ」に見えても、かみ合わせの深さやあごの骨格、歯ぐきの中に埋もれた埋伏歯など、複数の問題が組み合わさっていることが少なくありません。
埋伏した歯は、そのままにしておくと歯並びを乱したり、となりの歯の根を押してしまうことがあります。
そのため「開窓牽引」という方法で歯ぐきの一部を小さく開き、装置を付けて少しずつ正しい位置まで引き出しながら、かみ合わせや横顔のバランスも一緒に整えていきます。
ここでは、その一例として上顎犬歯の開窓牽引と過蓋咬合・骨格性の出っ歯を同時に改善した症例をご紹介します。
口元と口腔内の変化
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口腔内の変化
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口腔内の変化
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セファログラムのトレースの重ね合わせ(緑:治療前、赤:治療終了時)
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治療内容
| 主訴 | 生えていない歯がある。ガチャ歯と出っ歯を治したい。 |
|---|---|
| 症状・診断名 | 左側上顎犬歯の埋伏、下顎の後退を伴う骨格性上顎前突症 |
| 年齢(初診時)・性別 | 10代・女性・昭島市 |
| 治療期間 | 5年(左上3の開窓牽引に3年) |
| 治療費(税別) | 基本料金:¥750,000 処置料:¥5,000 *選択した装置の種類により装置代がかかります。詳しくは料金表をご覧ください。 |
| 抜歯の有無 | 上顎両側第一小臼歯(前から4番目の歯) |
| 使用矯正装置 | リンガルアーチ セルフライゲーションブラケット(セラミッククリッピー) 歯科矯正用アンカースクリュー |
| 想定されるリスク | 治療期間中に起こりうる関連症状として、痛み、歯根への影響、口腔内不潔域の拡大(装置の種類による)、顎関節症状、後戻り・加齢による変化などが挙げられます。 |
治療前後の解説
| 治療前 | 主訴にある通り、歯のでこぼこ(叢生)がかなり強く、骨格的に下顎が後ろにあるタイプの出っ歯の患者さんでした。 また左上の3番目の永久歯(犬歯)が生えておらず、乳歯が残っている状態でした(晩期残存)。 犬歯とは歯根もしっかりしていて寿命も長く、咬合において大切な歯であるため、開窓牽引を行い咬合参加させることにしました。 開窓牽引は特に個人差が大きく治療期間が読めないため、治療期間が長くなることを説明させていただいてから治療を開始しました。 |
|---|---|
| 治療後 | 前歯から奥歯まで全体的に緊密な咬み合わせになっています。 埋まっていた左上の犬歯もしっかりと咬合しています。 出っ歯が強く口を閉じにくかった状態(口唇閉鎖不全)も解消されています。 |






















































































































































































