ハーフリンガルでの歯のデコボコの治療
他院にて9歳~18歳まで床矯正による矯正をしていた患者さんです。
床矯正で永久歯列の細かい咬み合わせを作るのには限界があります。
この患者さんの場合はその限界に気付かずに10年間ただ拡大だけをしていたため、多少の叢生(でこぼこ)は解消されていたのかもしれませんが、口元の突出感が強くなっていて、全体的な咬み合わせもかなり甘い状態となっていました。
当時かかっていた歯科医院の先生に再相談することも勧めましたが、10年もかかっていたため不信感も強く、当院での検査・診断・治療を希望されました。
当院では機能改善と口元の改善を考え、非抜歯ではなく抜歯の適応となりました。
口腔内の変化
↓ | ↓ | ↓ |
口元と口腔内の変化
↓ | ↓ | ↓ |
口腔内の変化
↓ | ↓ | ↓ |
治療中(ハーフリンガル)
治療内容
主訴 | 歯並びも口元も治して欲しい。 |
---|---|
症状・診断名 | 叢生 |
年齢(初診時)・性別 | 15歳・女性 |
治療期間 | 3年 |
治療費(税別) | 基本料金:¥700,000 処置料:¥7,000(ハーフリンガルのため) *選択した装置の種類により装置代がかかります。詳しくは料金表をご覧ください。 |
抜歯の有無 | 上顎:第一小臼歯(前から4番目の歯) 下顎:右側第一小臼歯、左側第二小臼歯(前から5番目の歯) |
使用矯正装置 | ハーフリンガル(上顎:リンガルブラケット、下顎:セルフライゲーションセラミックブラケット) |
想定されるリスク | 痛み、歯根への影響、口腔内不潔域の拡大(装置の種類による)、顎関節症状、後戻り・加齢による変化など。 |
治療前後の解説
治療前 | レントゲン(セファログラム)より、骨格的には受け口傾向の患者さんです。 上下共に前歯が前方に傾いていて、横顔を見ると口元の突出感があります。 正面から見ると、口が閉じずらく無理矢理閉じるため、顎にしわが寄っています。 上下の歯が互いにはまり込んでいなく、かみ合わせとしてもかなり甘い状態です。 |
---|---|
治療後 | 上下の歯がお互いにはまり込み、しっかりと咬んでいます。 治療前後を比較して、口元の突出感は軽減されすっきりとした口元になっています。 拡大のみにより不自然な形になっていた上下の歯列も調和が取れた形になっています。 |